2023年NHK紅白歌合戦で歌詞が不快だった曲ランキング
2023年の紅白歌合戦は、最初から最後までのほとんどすべてをみました。
なんとなく歌詞が好きじゃないというかむしろ不快に感じる曲がいくつかあったので、 ちょっと聴き直しながらここにメモしておこうと思いました。
ただこういうネガティブなパッションのblogはやめたほうがいいですね。かっこ悪いすね。。
2023年の紅白で歌われた楽曲で、J-POP新譜っぽいものに限り、 歌詞をみながら聴き直して、歌詞が不快と感じた楽曲をランキング形式でまとめようと思います。 ぼくの主観に基づく勝手な感想です。 ぼくの理解力が乏しすぎることによる勘違いがほとんどかもしれません。
紅白とかに出る系のJ-POPが好きな方は気分が悪いと思うので読まないでくださいね。 誰か共感してくれる人がいたらうれしいですが、いないかな。。。
ランキング発表の前に、 僕は何をもって歌詞がいいとか不快とか思っているのか、すこし考えてみましたので、 そのことを書いておきたいと思います。 以下の6項目ぐらい思いつきました。 項目間に相関があったりするかもしれませんが、今日はとりあえずこれを評価項目にしようと思います。
評価項目 | 説明 |
---|---|
視点・目線 | 聴く側を見下していないか。偉そうなことを言っていないか。 |
言葉選び | 言葉が陳腐でないか。また逆に奇をてらいすぎてないか。 |
テーマ | テーマが陳腐でないか。 |
コンシステンシー | 論理的整合性。本当のところ、歌詞というものに論理的整合性は不要と思う。が、論理的につながっているような雰囲気だが、実は無関係だったり、関係がよくわからかったりするのは聴いてて疲れるし、だまされてるような気分になるし、僕は不快。 |
ローカリティ | 局所的なことを歌っているかどうか。これは本当に僕の好み。時間的にも空間的にも局所的な歌詞がいい。逆にあまりにもグローバルなでかいことを言っている歌は、いやです。 |
印象に残るフレーズ | 忘れることのできないような、印象的なフレーズがあるか。まあなければないで別にいい。 |
ここでいう、偉そうとか、陳腐とか、局所とか、印象的とか、そういうのはすべて僕が勝手に決めます。
では、ランキングの発表です。
総合ランキング | アーティスト | 曲名 |
---|---|---|
1位 | 緑黄色社会 | キャラクター |
1位 | Mrs. GREEN APPLE | ダンスホール |
1位 | Official髭男dism | Chessboard |
2位 | ゆず | ビューティフル |
3位 | YOASOBI | アイドル |
4位 | BE:FIRST | Boom Boom Back |
5位 | あいみょん | 愛の花 |
順位は適当です。明日には変わっているかもしれません。
各項目の評価は以下のような具合です。 A,B,C評価です。
アーティスト | 曲名 | 視点・目線 | 言葉選び | テーマ | コンシステンシー | ローカリティ | 印象に残るフレーズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
緑黄色社会 | キャラクター | C | C | C | C | C | C |
Mrs. GREEN APPLE | ダンスホール | C | C | C | C | C | C |
Official髭男dism | Chessboard | C | C | C | C | C | C |
ゆず | ビューティフル | C | C | C | C | C | C |
YOASOBI | アイドル | C | C | C | A | C | C |
BE:FIRST | Boom Boom Back | C | C | C | B | C | C |
あいみょん | 愛の花 | B | C | C | C | C | C |
6位は、櫻坂46 Start Over ですが、飽きてきちゃってのせるのをやめました。
総評
1位 緑黄色社会 キャラクター
とても不快でした。完全な上から目線の歌詞だと感じました。
「誰だってneed you だってneed you」というサビがどうも嫌でした。 「誰だってneed you」の根拠を僕はこの曲の歌詞から聴き取ることはできませんでした。 根拠のない事をメロディに乗せて高らかに歌う、新興宗教ソングのように感じました。
この曲を聴いていたら、 担任の先生がクラスで孤立した子どもに向かって「誰だってneed you」とか言って、 嬉しそうに諭しているようなシーンを思い浮かべてしまいました。 厚顔無恥な教師的なキャラクターのひとが好みそうな歌詞だなと思いました。 ありがとうございました。
同率1位 Mrs. GREEN APPLE ダンスホール
紅白をみながら、いや違うと思うなあ、この世界はダンスホールではないと思うけどなあ、と思いました。
「いつだって大丈夫」その根拠がわかりませんでした。 「この世界はダンスホール」であることと「いつだって大丈夫」「結局は大丈夫」なことと何か関係があるのでしょうか。 難しくてわかりませんでした。 ありがとうございました。
同率1位 Official髭男dism Chessboard
他の1位の2曲と同様、「大たとえソング」でした。
なぜチェスボードなのか。ルールもあり、果てもあるチェスボードを、 ルールのない、果てのない人生みたいな感じでたとえるのかよくわかりませんでした。 それとも何か暗喩?みたいな感じでチェスなんでしょうか。 僕がバカすぎるのでしょうね。。。 NHK全国学校音楽コンクールの課題曲らしく、作った方のメッセージをみつけました。 https://www.nhk.or.jp/ncon/music_program/kadaikyoku_j2023.html
良い日もあれば悪い日もあるし、良い時間もあれば悪い時間もあるのが、人生ってチェスボードみたいだと、ふと思ったことがありました。 (・・・中略・・・) この曲には、さまざまな価値観の人がこの世界という馬鹿でかいチェスボードの盤上で生きているということが、ただただすばらしく、愛おしいという思いもこもっています。
人生はチェスボードみたいで、世界もチェスボードで、、、意味わからんです。 学校みたいな小さな全体主義空間みたいところで、世界がすばらしく愛おしいみたいな歌を歌うって、本当に怖いなあとか思うんですが、どうなんでしょうか。 すみません。失礼しました。 ありがとうございました。
余談
同率1位の3曲は、悪く解釈しすぎかもしれませんが、 「小さな世界で小さな幸せでも大事にしながら頑張って生きていってください。 大丈夫です。人生はゲームや演劇だし、社会はダンスホールなので! ただし選択するのはあなたです。頑張ってね!」 みたいな、ちょっと意味不明な、歌なのかなと思います。
紅白は60曲ぐらいあったようです。そのなかで最新のJ-POPは20曲ぐらいでしょうか。 そのうちの3曲が、人生や社会を、ゲームや舞台にたとえたような歌詞の曲のようです。 流行ってるのかJ-POPあるあるなのかNHKがこういう歌が好きなのか、なんだか本当に知りたくなってきました。
こういう曲って外国にもあるんですかね。日本独特なのかな。
2位 ゆず ビューティフル
これも1位の歌同様な感じですが、変なたとえがないので2位にしました。ありがとうございました。
3位 YOASOBI アイドル
「推しの子」をみてたのでこの曲は知っていました。 この曲の歌詞は、下種な手法で注目を集めようとする、一種の炎上商法みたいだなと思いました。 僕の項目にはいれませんでしたが、歌詞の「性格の良さ」が0点です。 ただ歌詞の意味はだいたいわかったのでコンシステンシーはAにしました。 性格悪い系ソングや性格悪い系アニメは怖いしさみしい気持ちになっちゃいますね。 ありがとうございました。
4位 BE:FIRST Boom Boom Back
安直にヒップホップっぽい言葉を羅列しただけのような歌詞で嫌な感じでした。 ヒップホップっぽい曲にするのであれば、 もっとラップを増やしてローカルで具体性のある歌詞がないといけないじゃないのかなあ、老人のぼくは思いました。
でもただぼくはNasのI canが好きじゃないんで、I know I can って聴いただけで、うわあやだあ、って感じで、もうそれ以降嫌いが前提になってるかもですね。 でもNasに聞かせても具体性なくてつまらん!っていうじゃないかな?知らんけど。 すみませんでした。
5位 あいみょん 愛の花
J-POP頻出ワードをきれいに並べただけのような歌詞で素敵でした。 「愛」「雲」「空」「恋」「花」「種」「言葉」「逢」「涙」「明日」「輪」「木漏れ日」「いつかあの場所」「雨」「風」「夢」などでしょうか。 ありがとうございました。
まあもう二度と紅白歌合戦はみたくないですが、なんだか逆に来年もみたくなってしまいました。ありがとうございました